私たちが何気なく歩いている道や施設の床は、実は「見やすさ」が人によって大きく異なります。
特に、色の違いを感じ取りにくい“色覚多様性”のある方にとっては、段差や境界線が見えにくく、転倒やつまずきの原因になることがあります。
安全な歩行環境を整えるには、「視覚的なわかりやすさ」のある滑り止め対策への配慮も欠かせません。
■ 色の見え方の違いを理解することから
色覚には個人差があり、例えば赤と緑の区別がつきにくい人や、黄色と白の区別が難しい人もいます。
そのため、床の注意喚起サインを「赤と緑」などの組み合わせで表示すると、一部の人にはほとんど同じ色に見えてしまうこともあります。
■ 視覚的な安全性で滑り止め対策
色・明度のコントラスト:段差や境界を明確にして、視認性を確保。
素材・質感の違い:滑り止め部分をさりげなく示し、安全性を保つ。
ライン・ピクトグラム表示:動線誘導や注意喚起を自然にデザインに組み込む。
照明の工夫:足元を明るくし、陰影や眩しさを抑えて安全性向上。
など、触覚的・視覚的に“違いが伝わる”工夫が効果的です。
■ “安全”は誰にとっても優しいデザイン
バリアフリーやユニバーサルデザインという言葉が広がる中で、
「すべての人にとって使いやすい環境づくり」は、これからの施設管理に欠かせない考え方です。
色の見え方が違っても、安心して歩けるように。
滑らないだけでなく、“見やすく、わかりやすい環境”を整えることが、本当の意味での安全対策です。
弊社でも、視覚特性に配慮した滑り止め施工や段差識別表示などを提案し、
誰もが安心して歩ける空間づくりをサポートしています。
施工に関するご相談やお見積りのご依頼を随時受け付けております。
現場の状況やご希望内容をお伺いし、最適なご提案をいたします。
どうぞお気軽にお問い合わせください。