滑り止めの施工をする上で、最も大切なことが現状を把握することです。
床材の種類、使用状況、『すべりやすさ』これらをしっかり把握したうえで、最も効果的で適切な滑り止めの施工をしていきます。
この『すべりやすさ』滑りの指標を表す値として①すべり抵抗値BPNと②すべり抵抗係数CSRを測定することがとても重要ですが、この測定を
できる企業を探すのは容易ではないため、ステップソリューションでは自社でこの測定業務を行えるようになりました。
まずはこの記事で、①すべり抵抗値BPNについて書きます!
すべり抵抗値BPNとは・・・
すべり抵抗値を表す単位で、主に路面や塗装の滑りやすさを測定する際に用いられます。
振り子式スキッドレジスタンステスタで測定して得られるすべり抵抗値の値で、数値が大きいほど滑り止め効果が高いことを示します。
このBPN値を測るのがすべり抵抗測定です。
スリップ事故の原因として舗装表面の粗度が悪く摩耗してしまったような路面ではグリップが効かず滑りやすくなったり、床が濡れている場合は接地面と地面の間に
薄い水膜が形成されることで接触が妨げられ滑ることにつながります。
すべり抵抗測定では、振り子式スキッドレジスタンステスタ(BPNテスタ)を使用します。BPNテスタは歩行時にかかとが地面に当たる動作を再現します。
振り子の下部に取り付けられたゴム製の滑り片が床面をさっと動き、抗力を記録します。
公益社団法人日本道路協会の「アスファルト舗装要網」では、歩行者が安全かつ円滑に利用できる床の材料および仕上げを選択するよう定められており、具体的には
歩行者側の道路舗装ですべり抵抗値BPN=40以上(湿潤状態)が望ましいとされています。
試験方法
測定面の準備
1.測定器の準備
①組立 ②水平調査 ③ゼロ点調査 ④接地長さの調査
2.試験の手順
①振り子(ラバーススライダー)を持ち上げて話す
②振り子の先端面が路面と接触しながら回転し、振りあがり量を抵抗性として測定する
③測定面には毎回散水を行い、濡れた路面ですべり抵抗測定を行う
*測定は、1か所について10回程度を標準とし、(最初の2.3回は路面のごみ、浮いた材料などの影響があるため除外する)路面を完全に散水した
状態にしておく
④路面温度も計測し、20℃におけるBPNに換算して評価を行う
人間がすべりやすさ、すべりにくさを感じるのは個人差があるため、しっかりとした指標で測ることで滑り止めに対しての安全性、信頼性をあげることができます。
弊社では、すべり指標の測定から、その結果にも基づいた滑り止め施工をご提案させていただきます。
滑り止めならステップソリューションにお任せください。
お問合せかこちらから→https://www.stepsolution.co.jp/contact/
次回はすべり抵抗係数CSRについて書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。