転倒事故は、商業施設や工場、学校、病院などあらゆる場所で発生しています。
床材の種類や見た目だけでは「滑りやすい」「滑りにくい」を判断することは難しく、実際に事故が起きて初めて
危険性に気づくケースも少なくありません。
そこで重要になるのが**CSR(Coeffcient of Slip Resistance:滑り抵抗係数)**の測定です。
CSRは床の滑りにくさを数値化した指標であり、感覚ではなく客観的なデータとして安全性を評価することができます。
CSR測定とは・・・
CSR測定は、専用の測定器を使用して床面の滑り抵抗を測定する試験です。
測定器には一定の荷重をかけた滑走片(ゴム製の試験片)を装着し、床面を引っ張った際に発生する抵抗値を測定します。
この抵抗値を数値化したものがCSR値となります。
測定条件はJIS規格に基づいて行われているため、施工前後の比較や異なる床材との比較が可能となります。
例えば・・・
・タイル
・コンクリート
・石材
・塗床
・金属床
など、様々な床材で測定を実施することができます。
また、乾燥時だけでなく、水濡れ時や油分が付着した状態で測定することもでき、
実際の使用環境に近い安全性評価が可能です。
なぜCSR測定が必要なのか
床の滑りやすさは、人によって感じ方が異なります。
「以前から滑ると思っていた」「歩いていて怖かった」という感覚だけでは、安全対策を検討する材料としては不十分です。
CSR測定を行うことで
・現在の床の安全性
・危険個所の特定
・防滑施工の必要性
・施工後の改善効果
を数値で確認できます。
例えば、防滑施工後にCSR値がどれだけ改善したかを測定することで、施工品質を客観的に証明することも可能です。
これは施設管理者やオーナーにとっても安心材料となり、安全対策の説明資料としても活用できます。
転倒事故のリスク軽減につながる
労働災害では転倒事故が毎年多く発生しており、休業災害の大きな割合を占めています。
店舗や工場だけでなく、高齢者施設や病院では利用者の転倒事故が重大事故に繋がるケースもあります。
CSR測定によって危険個所を把握し、必要に応じて防滑施工を行うことで転倒リスクを大幅に軽減できます。
事故が発生してから対策を講じるのではなく、事故を未然に防ぐ「予防安全」の考え方がますます重要になっています
防滑施工だけではなく、測定までが品質保証
防滑施工は施工して終わりではありません。
施工後にCSR測定を実施することで、
・十分に滑り抵抗が確保されているか
・施工品質が基準を満たしているか
・数値として安全性を証明できるか 等を確認できます。
「滑りにくくなったと思います」ではなく、「CSR値が○○から○○まで改善しました」と数値で示せることは、お客様にとって非常に大きな安心につながります。
まとめ
床の安全性は見た目では判断できません。だからこそ、CSR測定による客観的な評価が重要になります。
防滑施工を検討する際には、まず現状を正しく把握し、施工後には改善効果を確認することが安全で信頼性の高い
床づくりにつながります。
私たちは、防滑施工だけでなくCSR測定にも対応し、測定から施工、施工後の品質確認まで一貫してサポートしていまうs。
「安全な床」を数値で証明することが、これからの施設管理において大きな価値となるでしょう。