都市部を歩いていると、いたるところに金属製のマンホールの蓋や工事用の鉄板が設置されています。普段は意識せずに通り過ぎてしまうこれらの場所ですが、実は「転倒事故のリスクが高い場所」として知られています。特に雨や雪の日には滑りやすく、重大なけがにつながることも少なくありません。
転倒事故の背景と現状
マンホールや鉄板は金属でできており、その表面は雨水や雪で濡れると非常に滑りやすくなります。また、金属特有のツルツルした質感は摩擦係数が低いため、足元の安定を損ないやすいのです。
都市部の歩道や車道の多くに設置されているため、日常的に歩行者や自転車・バイクが接触しやすい。
工事現場で一時的に設置される鉄板は段差解消や地盤の補強を目的とするが、滑り止めが十分でない場合が多い。
これらの理由から、マンホールや鉄板上での転倒事故は年間を通じて発生しており、高齢者の骨折や若年層の打撲事故、自転車やバイクの転倒事故に至るまで、幅広い被害報告があります。
転倒事故の主な原因
雨・雪による濡れ・凍結
濡れた金属面は非常に滑りやすく、さらに冬季には凍結することもある。
表面の劣化・汚れ
長期間使用されている蓋や鉄板は表面が滑らかになり、泥や油が付着することで滑りやすくなる。
不適切な靴やタイヤ
革靴やヒール、摩耗した自転車・バイクのタイヤは滑りにくさが著しく低下。
斜め乗り上げや急ブレーキ
自転車・バイクで斜めに乗り上げたり、急ブレーキをかけることでスリップ転倒のリスク増加。
視認性の低さ
夜間や視界が悪い時に足元のマンホールや鉄板に気づかず、注意が散漫になる。
滑り止め施工で事故を未然に防ぐ
転倒や滑落などの事故を未然に防ぐために滑り止め対策は非常に重要です。設置場所や目的に合った滑り止め対策をする必要がありあます。
■滑り止め塗装(グリハードプロ、クリアハードコート)
特 徴 :表面にザラザラとした粒子を含んだ塗料で滑りにくくする。
用 途 :屋外階段、通路など。
メリット:広範囲に対応可能で、色のカスタマイズもできる。
■滑り止めシートの貼り付け(グリテープハード)
特 徴 :裏面に粘着剤があり、簡単に貼り付け可能。
用 途 :階段の縁、スロープ、工場の床など。
メリット:施工が簡単でコストも比較的安価。
まとめ
滑り止め施工は、人々の暮らしの中で何気なく存在する危険や事故を“起こさせないため”の予防策です。
「滑るかもしれない」を「滑らない」に変える──
それだけで、多くのけがや事故を防げるのです。
雨の日も雪の日も、誰もが安心して歩ける社会へ。
滑り止め施工は、そんな日常を守るための、確かな一手です。
弊社では、様々な場所に対応する滑り止め施工を行っております。また、施工後のメンテナンス方法も積極的にご提案させていただきます。滑りにお困りの方はお気軽にお問い合わせください。