プレ加工施工事例
今回ご紹介するのは、某テーマパークの橋梁床材に採用された滑り止め施工の事例です。
本案件では、現場施工ではなく、工場内でのプレ加工により滑り止めを設置するという手法が採用されました。
使用したのは、1枚あたり長さ2600㎜の木材。この木材に対し、3列のライン状に「グリハードプロ」を塗布し、滑り止め加工を施しました。
総数100枚弱と枚数も多く、仕上がりのキレイさと品質のバラつきが出ないことが重要なポイントでした。
グリハードプロ+カーボランダムで最強防滑
また、本施工における大きな特徴の一つが、防滑層(グリーハードプロ)にカーボランダム(炭化ケイ素系骨材)を練りこんだ点です。
一般的な塗布型防滑材では、表面への散布処理により骨材を付着させる工法も多いですが、この方法だとどうしてもムラがでたり、使用していくうちに骨材が取れてしまうことがあります。
一方、今回のようにカーボランダムを練りこむことで、骨材が塗膜の中にしっかり固定され、剥がれにくくなります。さらに、カーボランダムを使用することで表面に均一な粗度が形成されるため、見た目にもムラのいない美しいライン仕上げが可能となります。
この炭化ケイ素は非常に硬度の高い材料で、摩擦に対して優れた耐久性を有します。そのため、歩行強度の高い橋梁部においても防滑性能の低下を抑え、長期間にわたり安定したグリップ力を維持することが可能となります。
プレ加工の魅力
本施工では、こうした材料特性を最大限に活かすため、すべての工程を工場内で実施しました。温度・湿度が管理された環境下であることは、グリハードを使用するには最も適しています。下地の処理から防滑施工までを整った環境で行うことで、防滑性能の均質化と高い外観品質を実現することができます。
加えて、下地となる木材についても、含水率や表面状態を事前に確認し、グリハードの密着性に影響を与える要因を排除した上で施工を実施しました。
各工程において品質確認を行い、塗布状態、骨材分散、硬化状況のチェックを徹底することで、製品のとしての信頼性を確保しています。
完成した防滑加工木材は、橋梁部の床材として現地に設置されました。雨天時や湿樹潤環境下においても安定した防滑性能を発揮し、多数の来園者が安全に通行できる環境づくりに寄与しています。
さらに、プレ加工の大きなメリットとして、現場作業の大幅な効率化が挙げられます。防滑処理済みの状態で搬入されるため、現場では設置作業のみで完結し、工期短縮を実現。作業負担の軽減はもちろん、テーマパークや商業施設のように営業への影響を最小限に抑えたい現場においては、非常に大きな利点となります。
本事例からも分かるように、工場内プレ加工による滑り止め施工は、「品質の安定化」「美観の向上」「高い耐久性」「施工効率の改善」といった多くのメリットを兼ね備えています。今後、より高い安全性と品質管理が求められる現場においては、現場施工からプレ加工へのシフトが一層進むものと考えられます。
滑って危険な床材、プレ加工で生まれ変わるかもしれません。
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